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サイファーじゅうはっさい

奇跡の絵茶(爆)

昨日、一人で茶室でダラダラとえろいえを描いておりましたら、SさんKさんが遊びに来て下さったですよ。
最近タカミンがバージョンアップして、入室前のログがすべて表示されるようになっている……というのは頭にあったものの、やっぱりいきなしえろいの描いてる時にすべて見られてしまうというのには狼狽してしまってムキャー!!と取り乱してしまいました(笑)
デヘヘ(*´∀`)

てなわけで、せっかくなので何かサクッといきますか、ということになりましてサイファーじゅうはっさいとスコ先生をお願いしてしまいましたですよ。

何をしているのかといいますと、暑い中遊びに来たサイファーが、お土産にアイスをいっぱい買ってきたはいいけど、先生の家の冷蔵庫があまりに小さくて(今時製氷皿入れるだけでいっぱい~という、小型タイプ)しまえないので、仕方ないから可能な限り食っちゃえ!ということに。
つーことで小話なども一緒に。









 テーブルの上に山のように積まれたアイスを見て、スコールは思わず深い溜息を漏らした。

「しょっちゅう来ているくせに、うちの冷蔵庫のキャパシティを考えなかったのか」
「こんなに小さいとは思ってなかったからよ……」

 よかれと思って差し入れしたのに文句を言われてしまったことが面白くないのか、サイファーは視線を逸らせて言い訳を呟く。

 スコールにも彼の好意は理解できるのだが、目の前にある緊急事態につい焦りを感じて、責めるような口調になってしまうのを止められなかった。エアコンもない暑い部屋の中、アイスのカップはどんどん汗をかいて雫を周囲に拡げている。多分中味も柔らかくなり始めているだろう。

「こんなことくらいで怒るなよ。センセーはほんっと気が短けえな」
「怒ってない」
「怒ってんじゃんかよ」

 スコールは溜息をつきながら、大袈裟に首を振った。

「怒ってない。呆れてるんだ」
「ちぇっ」

 同じようなもんじゃねえか、と聞こえよがしに呟いていたサイファーは、ふと何かを思い立ったのか、明るい表情に変わった。

「ま、ブツブツ言っていても仕方ねーし、これ食べないか?」
「全部?」

 腹をこわすだろう、という当たり前の抗議を予測していたのか、サイファーは先んじて言った。

「まあ、このさい食べきれなくても仕方ないからさ、いっそ趣向を変えていっぺんに盛ってみるってのはどうだ」
「盛るって……」
「パフェみたいな感じで」

 突然の提案が実に彼らしからぬものだった事に驚いて、スコールは目を見張った。サイファーは言い出すのと同時にさっさとアイスのカップのフタを次々と開け始める。

「なあ、何か器ねえの? アイス盛りつけられるやつ」
「う、器……?」

 促されるまま立ち上がり台所に向かったスコールは、食器棚の前に立つと暫く考え、それでも比較的大ぶりの器を選び出して部屋に戻った。

 サイファーは、テーブルの上に置かれたモノに視線を落とすと一瞬固まり、不審な表情でスコールを見上げた。

「……え、これ?」

 そこには、淡い色で花が描かれている、あからさまに和風な煮物鉢がある。器としては上等な部類ではあるが、用途に大きな開きと違和感があるのは否めない。

「つうかさ、ガラスの容器とかないのかよ。こー、こんな感じの……おしゃれなさあ」

 サイファーは両手を目の前に出し、逆の八の字を描くような仕草をしてみせる。要するにパフェを盛りつける容器を表しているのだろう。スコールは苦々しい表情でその要求を一蹴した。

「あるわけないだろう、そんなもの」
「ま、そりゃそうか」

 自分でもおかしな要求をしているとわかっているのか、サイファーは苦笑いしながら、差しだされた容器にアイスを入れ始めた。

 無造作にどかどかと放りこまれる色とりどりのアイス。種類にも統一感はなく、てっぺんにはガリガリ君が突き刺さり、異様な雰囲気を醸し出していた。

「実に食欲をそそられないな……」

 途方にくれたようなスコールの声にサイファーがあっけらかんと答える。

「ま、味は変わらねえだろ」
「だったら別に、こんな風に盛らなくたっていいじゃないか」

 サイファーは気にせず二人分のスプーンを取り出すと、片方をスコールに手渡した。

「味は変わらないけど、雰囲気が違うんじゃねえの」

 確かに、異様な雰囲気の食べ物に変化したのだとは思う。しかしサイファーの表情からは何か別の意図が感じられて、スコールは訝しげに彼の顔を見つめた。

「俺はパフェとかああいう……チャラチャラした感じって苦手だったんだよな。なんつーの?女の食いもんって感じじゃんか」
「女の食いもん」

 思わず復唱してしまったのは、それが実にサイファーらしい言い方だと感じたからだった。スコールは内心苦笑する。

「なんで女ってああいうモンをキャーキャー言いながら食うのかわからねーって思ってたんだけど……」

 何かを思い出したのか、彼は小さく笑った。

「でも実はさ、いっぺん食ってみたいっていうのもあったんだよな。ていうか、なんつーの。こう……デートみたいな雰囲気っての? そういうのもいいかなって」

 まったく予想の範囲外だった台詞に驚いて言葉を失う。視線を逸らしてぶつぶつと呟いていたサイファーは、適当に言った自分の言葉に思いがけず意味を見いだしたのか、そうそう、と付け加えた。

「デートってしてみてえなって思ったんだけどよ、先生はそういうの、うんって言わないだろ」

 確かに、男同士でこ洒落たカフェなどには行き辛い。それ以前に、担任と生徒という立場にありながらこんな関係にまで至ってしまった事に、おおいに罪悪感を感じているスコールには、そもそも外で会うということすら難問に思えたのである。

「したいのか?……デートとか」

 また駄々をこねられたら困る、とでもいうように抑えた声で訊くと、意外にもサイファーはあっさりと引いた。

「―――別に」
「……じゃあ、どうしたいんだ」

 肩すかしを食って苦い表情を浮かべたスコールに構わず、サイファーは輪郭の緩くなったアイスにスプーンを突き刺し、たっぷりとすくい上げた。

「だから……まあ、なんとなく、雰囲気の違う事をしてみたかったんだよ」

 不意につっけんどんな言い方をして、大きく口を開けるとアイスを頬張った。

 なんとなく拗ねたようにも見える横顔を眺めているうちに、スコールにもおぼろげながら彼の求めるものが見えてくる。

(―――それなりに、サイファーも我慢というものを覚えてきているのか?)
 

 酷い言い方だが、自制心というものがやや欠如しているサイファーに対して、教師としての一線を頑なに守ろうとするあまりに、ついきつい言い方をしてしまうのはスコール自身、自覚している。

 そうした気持ちを彼が汲んでくれているのだとすれば、少しは自分からも折れてやるべきか―――スコールは目の前で溶けてゆくアイスにスプーンを潜らせ、奇妙な色合いになったそれをたっぷりと口に運んだ。

 口の中を満たしたものは、チョコ味やらソーダ味などがまじりあって、酷い味ではないが、さりとて美味しくもないというシロモノに成り果てている。それでも眉を顰めてごくりと飲み下したあと、スコールは憮然とした表情で言った。

「……美味しくないな」

 返す言葉もないのか、サイファーも同じく渋い表情で頷く。自分の思いつきに大した成果がないというのもその一旦なのだろう。スコールは慰めるつもりなどまったくなかったが、彼の気持ちにほんの少し荷担してみてもいいかもしれない、と考える。

「そのうちちゃんとしたパフェでも食いに行くか」
「え……?」

 突然の軟化に驚いたのか、サイファーがまじまじと見つめている。その率直な視線に気付くと、スコールは慌てて咳払いをした。

「こんな不味いもの食べたら、口直ししたくなっても不思議じゃないだろ。そ、それだけだからな」
「あ、いや、まあなんつーか……」

 不意にしどろもどろになっているサイファーに向きなおると、スコールは文句があるのか、という気迫を込めてジロリと睨んだ。彼なりに精一杯譲歩しているのだというのが伝わったのか、サイファーも露骨に笑ったりはしなかったが、それでも口元を緩ませながら、頭を掻いている。

「はいはい。わかりました」


end



サイファーは学園モノではいつもしょっぱい思いを味わっているので、たまには甘酸っぱいものを(爆)と思いつつ書いてみました。
そういやサイスコって初めて書いたんだね。
ああんこんなのちがうわっって思ったらゴメンナサイ(笑)
初心者だからゆるちてね(゚∀゚*)
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